救急蘇生法-救急豆知識-｜民間救急車 福祉タクシー,介護タクシーは、患者転院移送サービスのみんかん119へ

救急蘇生法

１．空気が鼻や口から肺に達するまでの通路を開く

1. 意識のない人の場合、舌が落ち込み、空気の通り道がふさがれてしまう
2. 片手を額に当て、もう一方の指であご先を持ち上げて頭を後ろにそらす
3. 見て、聴いて、感じて、呼吸は正常か、10秒以内で調べる
   「見る」・・・目で胸の上がり下がりを見る
   「聴く」・・・耳で呼吸の音を聴く
   「感じる」・・・頬に傷病者の空気の流れを感じる

【ポイント】

• 指は下あごの骨の部分に当てる
• 首のケガが疑われる場合は、下あごのみを引き上げる
• 頬は傷病者の口・鼻にできるだけ近づける

２．人工呼吸により肺に空気を送り込む

1. 正常な呼吸が無ければ人工呼吸を開始する
2. 気道を確保したまま、額に当てた手の親指と人差し指で傷病者の鼻をつまむ
3. 口を大きくあけて傷病者の口を覆い、空気が漏れないようにして、胸が軽く膨らむ程度に、息をゆっくりと２回吹き込む

【ポイント】

• ゆっくりとフッーフッーと約２秒かけて２回吹き込む
• 感染の危険はきわめてわずかだが、できるだけポケットマスクなどの防御具を使用する
• 口対口人工呼吸に抵抗があれば、心臓マッサージだけでも必ず行う

３．心臓マッサージが必要かを決める

1. 人工呼吸を２回行って循環のサイン（正常な呼吸、せき、体の動きのいずれか）を確認する
2. 循環のサインが認められない時は、心臓マッサージを直ちに始める

【ポイント】

• 10秒以内に調べること
• 循環のサインは心臓が動いている証拠
• 体の動きは全身を見回すようにする

４．心臓マッサージにより、血液を循環させる

1. 片方の手のひらを左右の乳首の真ん中におき、もう片方の手を重ねる
2. １分間に100回のペースで胸を3.5～5cm圧迫する
3. 心臓マッサージ15回と人工呼吸２回のサイクルを４セット行った後に、循環のサインを再度調べる 　

【ポイント】

• 圧迫部位は胸骨の下半分
• ひじをまっすぐに伸ばし、真上から体重をかける拠
• 圧迫と圧迫の間は、手を体から離さない状態で力を完全に抜く